勤怠管理システムの比較11選!3つの導入タイプ別におすすめ製品を紹介
勤怠管理
勤怠管理システムの比較11選!3つの導入タイプ別におすすめ製品を紹介
勤怠管理システムは勤怠管理を行ううえでとても役立ちます。しかし、多くの企業がさまざまな勤怠管理システムを開発しているため、どれを利用すればよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、勤怠管理システムの比較ポイントや、実際の製品11個を導入タイプ別に紹介します。ぜひこの記事を参考に、自社に合った勤怠管理システムを探してみてください。
勤怠管理システムとは
勤怠管理システムとは、従業員の出勤・退勤時間をデジタル化して管理するシステムです。ICカード、生体認証、スマートフォンアプリといったさまざまな認証方法を使用し、不正打刻を防ぎつつ、リアルタイムで勤務状況を把握できます。
勤怠管理システムには勤怠データの自動集計機能が備わっているため、手間のかかる残業計算や休暇管理などを効率化でき、従業員や管理者の負担を減らせます。また、正確な勤怠管理ができるようになるため、法令遵守の観点でもメリットのあるツールです。
またシステムによっては、給与計算システムとの連携やワークフロー申請など、多くの機能を備えているものもあります。それぞれの機能や使いやすさ、コストなどをふまえて勤怠管理システムを選定するとよいでしょう。
勤怠管理システムの比較ポイント
勤怠管理システムにはさまざまな種類がありますが、どのような点で比較すればよいのでしょうか。ここでは、勤怠管理システムを選定する際に比較すべき以下3つのポイントについて詳しく解説します。
- ・初期費用・ランニングコストはどれくらいか
- ・多様な働き方への対応ができるか
- ・モバイルデバイスに対応しているか
初期費用・ランニングコストはどれくらいか
勤怠管理システムを選ぶ際、システムの初期費用やランニングコストはとくに気になる点でしょう。コスト面で比較すると、クラウド型の勤怠管理システムは初期費用が少ないか、全くかからない場合が多くなっています。これは、ハードウェアの設置や専用ソフトウェアのインストールが不要であるためです。一方で、オンプレミス型システムは、サーバー機器の購入・設置・メンテナンスなどの初期投資が必要になります。
また、ランニングコストの面では、クラウドサービスは月額または年額の利用料がかかります。システムのアップデートやセキュリティ対策も費用に含まれる場合が多いです。しかし、オンプレミス型では、ソフトウェアの費用とは別でサーバーの運用・メンテナンスコストも考慮する必要があります。
多様な働き方への対応ができるか
現代の労働環境では、テレワーク・フレックスタイム・シフト勤務など多様な働き方が一般的になっています。そのため、勤怠管理システムを選定する際には、これらの働き方を柔軟にサポートできるかどうかが重要なポイントです。
たとえば、リモートワークに対応するためには、従業員が自宅や移動中でも打刻できるモバイルアプリがあると理想的です。また、フレックスタイム制を採用している場合、勤務時間が日によって異なるため、その日の勤務開始と終了時間を柔軟に設定できる機能が求められます。シフト勤務の管理では、複数の勤務パターンをスムーズに設定・変更できる機能があるとよいでしょう。
このように、自社の働き方に合った機能が備わっている勤怠管理システムを選ぶことで、勤怠のスムーズな記録・管理が可能となり、本来の業務に注力できるようになります。
モバイルデバイスに対応しているか
勤怠管理システムを選定するうえで、モバイルデバイスに対応しているかどうかは重要な要素です。とくに、外出・出張・テレワークといった社外での業務が多い場合、従業員がどこにいても勤務状況を記録でき、管理者もリアルタイムでデータを確認できる機能は役立ちます。
モバイルデバイス対応のシステムを選ぶ際には、スマートフォン・タブレットなど使用するデバイスの違いに対応しているかどうかの確認も重要です。専用アプリが提供されているか、モバイルブラウザからのアクセスができるかなどを確認しておきましょう。また、GPS機能を活用した場所情報の記録を利用することで、外勤中の従業員の勤務管理を効率的に行う機能が備わっている場合もあります。
勤怠管理システムの比較11選
勤怠管理システムは、導入タイプによって大きく以下の3つに分類できます。
- ・クラウドタイプ
- ・オンプレミスタイプ
- ・タイムレコーダータイプ
ここでは、それぞれのタイプの特徴や、おすすめの勤怠管理システムを紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるため、ぜひ自社に合った勤怠管理システムを探してみてください。
クラウドタイプ
クラウドタイプの勤怠管理システムは、インターネットを通じてサービスを提供する形式です。このタイプの最大の利点は、導入が迅速かつ簡単であることや、コストがかかりにくいことが挙げられます。システムを運用するサーバーなどを自社で保有する必要がないため、初期設置費用や維持費が大幅に削減可能です。
また、クラウドシステムはセキュリティ更新や機能追加が自動で行われ、常に最新の状態に保たれるため、ITリソースの負担が少なくて済みます。インターネット環境があれば場所を選ばずにどこからでもアクセスが可能であるため、リモートワークや出張中の従業員の勤怠管理にも適しています。
CC-BizMate
提供会社 | 株式会社クロスキャット |
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主な特徴 |
勤怠と同時に簡単工数入力 工数集計およびCSV出力機能 クラウド型サービス・充実の勤怠管理機能 スマートフォン、従来型携帯対応 |
主な機能 |
工数管理機能 シフト管理 打刻管理 各種集計 残業予測 安否確認 |
初期費用 | 250,000円~ |
月額費用 |
勤怠管理:10,000円 工数管理/おしごと内容分析:5,000円 拡張シフト管理:5,000円 |
公式HP | https://cc-bizmate.jp/ |
KING OF TIME
提供会社 | 株式会社ヒューマンテクノロジーズ |
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主な特徴 |
年3回のシステムバージョンアップ 高いセキュリティ・データバックアップ機能 充実したサポート 35以上の製品とAPIシステム連携が可能 |
主な機能 |
シフト管理 フレックス対応 ワークフロー 給与計算 アラート機能 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 300円/1ユーザー |
公式HP | https://www.kingoftime.jp/ |
jinjer勤怠
提供会社 | 株式会社ネオキャリア |
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主な特徴 |
多様な打刻方法に対応 管理画面も含め、マルチデバイスに完全対応 AIによるエンゲージメントアラート機能 |
主な機能 |
出退勤管理 自動集計 ワークフロー シフト管理 予実管理 アラート機能 |
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 300円/1ユーザー |
公式HP | https://hcm-jinjer.com/kintai/ |
JOBCAN勤怠
提供会社 | 株式会社Donuts |
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主な特徴 |
さまざまな勤務形態に対応 必要な機能だけを選んで利用可能 ICカード・GPSなど複数の打刻方法に対応 |
主な機能 |
出勤管理 シフト管理 休暇・申請管理 工数管理 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 |
200~500円/1ユーザー ※利用する機能の数によって変動 |
公式HP | https://jobcan.ne.jp/ |
CLOUZA
提供会社 | アマノビジネスソリューションズ株式会社 |
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主な特徴 |
スマートフォン・タブレットなどマルチデバイス対応 シンプルで使いやすい画面 従業員の打刻データを自動的に集計 |
主な機能 |
出退勤管理 シフト管理 PDF出力 在宅勤務管理 外部ソフト連携 有給管理 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 200円/1ユーザー |
公式HP | https://clouza.jp/ |
freee人事労務
提供会社 | freee株式会社 |
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主な特徴 |
ICカード・指紋静脈認証・共有端末などさまざまなデバイスに対応 Webから打刻修正や残業届などの申請も可能 シフトパターンの作成や管理が可能 |
主な機能 |
勤怠記録 ワークフロー 有給管理 アラート機能 シフト管理 働き方改革対応 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 |
ミニマム:400円/1ユーザー スターター:600円/1ユーザー スタンダード:800円/1ユーザー アドバンス:1100円/1ユーザー ※全プラン5ユーザーから利用可能 |
公式HP | https://www.freee.co.jp/hr/ |
オンプレミスタイプ
オンプレミスタイプの勤怠管理システムでは、企業が自社専用のサーバーやデータベースを設置し、すべてのシステムを内部で管理します。
オンプレミスタイプの最大の利点は、システムを自社内部で完結させられるため、データの外部流出や外部からの不正アクセスを防ぎやすいことです。高いセキュリティを必要とする企業にとっては、このタイプが適しています。また、自社ネットワークで稼働しているため、社内利用であればインターネットの不具合がシステム利用の障害になることはありません。
ただし、オンプレミスシステムは自社でサーバーやデータベースを用意しなければならず、高額な初期投資が必要です。また、システムの更新やメンテナンスも自社で行う必要があるため、運用には専門的な知識が求められます。
リシテア
提供会社 | 株式会社日立ソリューションズ |
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主な特徴 |
タブレットやスマートフォンなど多様な登録手段に対応 入退館記録、PCログオン/オフ時刻などのデータと連携可能 4,000以上のパラメータで多様な勤務形態に対応 |
主な機能 |
出退勤管理 勤務状況のリアルタイム確認 勤務予定・実績登録 有給管理 残業管理・アラート機能 勤務パターン登録 |
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
公式HP | https://lysithea.jp/service/job/ |
TimePro-VG
提供会社 | アマノ株式会社 |
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主な特徴 |
ワークフローやアラートなどの労務コンプライアンス機能で長時間労働を削減可能 「就業週報・月報・年報」「休暇データ一覧」など労働行政にも対応 ほかのTimeProシリーズ間で統合管理が可能 オンプレミス・クラウドの両方に対応 |
主な機能 |
ワークフロー 休暇管理 フレックス・時差勤務・在宅勤務対応 各種帳票の出力 シフト管理 人件費計算 雇用契約書の出力 |
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
公式HP | https://www.tis.amano.co.jp/product/timepro-vg/ |
One人事勤怠
提供会社 | One人事株式会社 |
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主な特徴 |
働き方改革に関連する法改正に対応 勤務形態・雇用形態に応じたカスタマイズが可能 使いたい機能だけを導入してコスト削減可能 |
主な機能 |
出勤管理 シフト管理 36協定管理 休暇・申請管理 アラート機能 工数管理 フレックス勤務対応 |
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
公式HP | https://onehr.jp/attendance/ |
タイムレコーダータイプ
タイムレコーダータイプの勤怠管理システムは、物理的な機器を使用して従業員の出勤・退勤の打刻を行います。タイムレコーダーは昔から利用されているため、直感的で使いやすいのが特徴です。とくにITリテラシーが低い従業員が多い場合や、IT設備が整っていない小規模な職場である場合に適しています。
タイムレコーダーは、ICカード、指紋認証、顔認証など、さまざまな方法で従業員の出勤状況を記録することが可能です。一部のモデルではデータをクラウドサービスと連携させることもでき、打刻データの自動集計や分析を行えます。ただし、物理的な機器の維持や、故障時の修理など、定期的なメンテナンスが必要になる点には注意が必要です。
Touch On Time
提供会社 | 株式会社デジジャパン |
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主な特徴 |
クラウド勤怠管理システム市場シェアNo.1で継続率99.7% 専用タイムレコーダーが提供されるためパソコン不要 出勤情報をリアルタイムで確認可能 |
主な機能 |
柔軟な打刻管理 集計機能 スケジュール・シフト管理 有給管理 ワークフロー 働き方改革法案対応 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 300円/1ユーザー |
公式HP | https://www.kintaisystem.com/ |
テレタイム
提供会社 | クロノス株式会社 |
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主な特徴 |
機種によってICカード・磁気カード・静脈・顔などさまざまな認証方法に対応 機種代金のみでランニングコスト不要 |
主な機能 |
打刻漏れ通知 シフト確認 アラート機能 ICカード登録 時刻の自動調節 顔認証 ※機種により異なる |
初期費用 |
テレタイムα:396,000円~459,800円 テレタイムeZ+:220,000円 テレタイムC:151,800円 テレタイムFaca:495,000円 |
月額費用 |
0円 ※有料の保証期間延長プランあり |
公式HP | https://www.xronos-inc.co.jp/products/#section03 |
まとめ
この記事では、勤怠管理システムを選定する際のポイントを解説し、実際の製品をタイプ別に11個紹介しました。さまざまな勤怠管理システムがサービス提供されていますが、コスト・多様な働き方・モバイル対応といった重要な点をおさえて機能比較を行うことが大切です。また、クラウド・オンプレミス・タイムレコーダーのタイプ別でもそれぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の運用方法をふまえて合ったものを選びましょう。
参考: